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2007年 06月 10日
           
不都合な真実
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映画を観に行けなかったこともあるのですが、読んでみたいと思ったので購入しました。

6月5日は世界環境デーであったわけですが、あまり認知されている様子ではない気がする。

先日のG8サミットの中でも中心的な話題となった「地球温暖化」問題。
日本はEU、カナダとともに2050年までに世界の温室効果ガスの排出量を半分に削減するという提案を行い、その決定に大きく貢献したことが報じられたが、内容の大部分はあいまいであり、提案を行った日本国内の実情もかなり厳しい。
1997年12月11日に開催された地球温暖化防止京都会議によって議決された京都議定書(Wikipedia)から、すでに9年半の年月が過ぎており、京都議定書が発効された2005年2月16日からもう2年半が過ぎようとしている。
この京都議定書の削減目標では、日本は1990年の排出量から6%削減するとなっているが、現時点では1990年の排出量から8%越えたレベルにある。
つまり、現時点から2012年まで(あと5年)に14%も削減しなければならないのだ。
果たしてこれが実現可能なことなのだろうか?
2050年というあと43年もかけて半減させることで、その間およびその後の地球環境に与える影響はいかほどのものなのか?

現在ある環境問題というのは、「人間」に影響がある「問題」なのであって、絶えず変化し、進化し続けてきた地球にとっては、何の問題でもありはしない。
「人間様」にとって“不都合”なだけであり、環境の変動で経済活動に影響が出てくるから考えざるを得ない問題になっているという、まさに自業自得なことなのだ。

国策としては、やたらと個人に対してエコライフを提案しつづけるだけであるが、自分の普段の生活の中でみても、やたらと過剰な包装がしてあり、燃やせないゴミだらけ。リサイクルが可能なスチールやアルミ缶、ペットボトルなど、とにかく消費者の手に渡る段階で、かなりの無駄がなされている実態がある。
個人のレベルでこうなんだから、消費者がエコライフをしようと思っていても、せいぜい電気や水道、ガスなどの節約を徹底することくらいしかできないのであって、基本的には企業サイドがもっと考えなければならないことがたくさんあるように思う。

いずれにせよ、現在の地球のありのままの姿を直視し、それから目を背けているようでは、100年後、人間が安全・安心して生活できる地球環境ではないことは明らかだ。
現実に起きていることをしっかり認識してやれるべきことをやらなければならない。
by skanegon | 2007-06-10 23:32 | Book
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